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2012ドラフト指名選手

Broncosは1順全体24番目のPitsの指名の頃、1順25番目の指名権を1順31番目、4順126番目を見返りにNEへトレード。
DTではPoe,Cox,Brockerとビッグ3がすでに全体14番目で消えていた。
さらに全体30番目のSF指名の時に1順31番目とNEから得た4順126番目をトレード、見返りとして2順36番目と4順101番目を得た。1順は二回目トレードしたが得たのは4順101一個と、ファン的には売れ少ないトレードダウンだった。
とりあえず二日目の2順、3順で36, 57, 87を現在もっている。
John Elwayはドラフト後
「ファンが失望したのは理解している。ファンは誰が次のDenver Broncosか知りたがっているからね」と話した。ElwayはBroncosは一度もトレードアップを画作しなかったと話、二日目も必要があるならば指名権のトレードがあると話している。
「今日はうちのチームのアップグレードは出来なかったが明日はするよ」とElway。Elwayによると1順31番目も2順36番目の指名もBroncosの指名に関しては同じだとしている。


2順全体36番
DT Derek Wolfe Cincinat 6-5 286パウンド
驚きの指名となった。DT指名が濃厚と予想されていたBroncos。Joel WorthyもKendall Reyesも見送りWolfeの指名だった。スピードは平凡だがフットボール本能と頭脳でそれを補う。腕の長さも使い方も良くシングルブロックなら相手をものともしない。腕パスラッシュ能力も高い。ランストッパーとしても優秀。けしてとまらないエンジン全開男。
ただしクイックネスがないので、動きについていけず、また優秀な頭脳が分析をしている間に攻められると動きでカバー出来ない。とくにダブルチームにはへろへろ。第三ダウンでのランシチュエーションでは苦労する。
多くの予想では高くて2順、おそらく3順と評価されていた選手。John Elwayが前日、1順を二度のトレードダウンで2順まで最初の指名権利を下げ、”うちの指名に25番も36番もかわらん”といったことはまさに事実だった。
指名後チーム施設のメディア用の電話会見で
「座ってるような人間ではない。すぐにもいって違いを見せたい。もう準備は出来ている」と意気込みを話したWolfe。大学の昨年シーズンは9.5サックに21,5のロスタックルを記録。守備エンドとDT両方プレイ出来るが、BroncosからはすでにDTでと伝えられている。
Wolfeはスカウトコンバインでの身体評価は高かった。40yは5.01秒、ベンチでは33回、垂直飛びは33.5インチ。
多くのドラフト予想サイトでは低い評価。1順なしですかされていたBroncosファンにとっては、待たされたあげく、低評価のWolfeで大ずっこけの指名となった。しかしMyock、Kiperらドラフトグルの間では的確な指名とそれほど悪い評価ではない。とくにKiperはここ数週間DenverにWolfeは合っていると予想していた。Kiperは豊富といわれている今年のドラフトDT組のなかで最も過小評価されている選手と。Jack Del Rio、John Foxと二人の守備マインドのコーチ二人の選んだ選手ゆえ、期待したい。
Foxヘッドは
「我々は自分達の評価を信じ、周囲の評価は考えない。我々はDerekを高く評価している」と話している。
「5テクニックだろうが3テクニックだろうが彼は素晴らしいプレイが出来る。力強くスピードも高さもあり、横幅ももっと大きくなれる。彼はQBを混乱させる素晴らしい動きを見せている。手の使い方がうまいから攻撃ラインを振り切ることが出来る。今年のドラフトのDTで最もプロダクティブな動きをしていた選手だ。素晴らしい性格で、守備に素晴らしい姿勢をもたらせてくれる」とFox。

2順全体57番目
QB Brock Osweiler  Arizona State 6-7 240
Jake Plummerの後輩がBroncosに指名された。OweilerはBroncosを"Perfect Fit"と指名後話した。大きな体格、ロールアウトも出来る、クイックリリース、リーダーシップももっている
スナップ前のリードが未熟などまだまだ荒削りであるが、Peyton Manningの下で学ぶことは大きな材料になる。フットワークと、投げるモーションには改善の余地がある。
「Peytonから学べる以上にエキサイトすることはない。彼がいるのに指名されればショックを受けるQBもいるかもしれないが僕はベストQBから学べることを喜んでいる」とOsweiler。
「Broncosスタッフともいい関係だしね。John Elwayとは特に」と話している。
体が大きいが、ひじが下から出すぎるために体格ほどパスが高い位置から出てこず、またしばしパスを砲丸投げのように押し込んで投げる癖があった。しかし現在はUCLAに移籍した元攻撃CのNoel Mazzoneらの指導で改善されてきている。
「大学に入ってから毎年コーチ達は僕のスローモーションを少しづつ修整してくれた。僕もたくさん練習した。Mazzoneコーチは本当に素晴らしいコーチングをしてくれた。肘の位置が正しいところから出るよう僕たちは本当にたくさん練習したよ」とOsweiler。Osweilerはまだ21歳。大学にもう一年残ることが本人のために良いと多くの専門家は見ていたがプロ入りを選択した。先発経験15試合、どんな場所からでもパスは投げられるがまだリリースポイントなど問題があるといわれている。しかしもしManningが健康なら3年のお勉強期間が与えられる。
BroncosはOsweiler以外のQBではWisconsinのRussell Wilson、Michigan StateのKirk Cousins、San Diego StateのRyan Lindley、Boise StateのKellen Mooreの評価に時間をかけた。Lindleyはパスの正確性で疑問、残るはサイズが問題だった。


3順全体67番目
RB Ronnie Hillman San Diego State 5-10 190
小柄なRBを指名するために3順87番目と4順120番目をClevelandに放出した。得た3順67番目の指名はHillman。大きなバックではなく小さなバックの指名だった。
SD Stateでわずか2年しかフットボールをプレイしていない(赤シャツ除く)20歳。
「NFLでプレイしたかったんだ。もう大学は去るときだ」と指名後の電話記者会見でHillmanは話した。2順のWolfe同様Broncosの指名は驚きだった。
「ほとんど話をしていなかったから驚いた。」とHillman。
昨年は1711yに19TD。その前の年は1532y、17TD。全体的なスピードはサイズにしては普通だがクイックネスが最大の武器。穴を瞬時に察知し、またブロックを我慢して待つことも出来る。短いスペースの動きは抜群。ただし爆発力はなく、守備をクイックネスではかわせるが力で振り切ることは出来ない。体が小さく、毎回平均してヤードを出せるわけではない。1y、1y、13yランで平均5yといったようなバリーサンダース的な稼ぎ方。またパスブロックはうまくない。手が小さく、昨年は向上したがレシーブ能力はまだまだ未熟。小さい体ゆえWillis McGaheeのチェンジオブペースバックが予想される。またFoxヘッドはHillmanにはリターナーでのプレイの可能性もあると話している。
「(大学の先輩)Marhall(Faulk)には悪いけど、彼はSD StateのMarshallの記録を全部更新した選手だ。やるべきことは多いが、彼はダイナミックで、Darren Sprolesのような感じだ。爆発力がありダイナミック。チェックダウンで使えるしロングパスでも使える。かれは何でも出来るRBだ」とFox。


4順全体101番目
CB Omar Bolden, Arizona State 5-10  200
ドラフトグルのMike Mayockは2順の能力を持った先発の期待があるCBと評価。問題は健康状態。2009年シーズン後半にひざを大怪我。復帰の2010年は大活躍。しかし1年前の練習でまた靭帯断裂。シーズン後半に練習へ復帰も試合への復帰は出来なかった。
ドラフトコンバインでは40yなどは走らず、プロデイでは40y4.45秒だった。
アスレチックで競争心にあふれ、プレイメイカー。性格も悪くなくリターンも出来る。
カバーにたけ、バンプにも強く、マンカバーもゾーンも守れる。ほとんどの分野で平均以上の能力があるがスロットを守るインサイドは未知数。大学時代はほとんどアウトサイドを守っていた。NFLでのプレイを子供の頃から夢みており、二度の大怪我にもけしてあきらめることなく、夢を追い続けていた。昨日にはTwitterで”明日は自分にとって素晴らしい日になる”と書き込んでいた。
とにかく健康であるなら・・・という肩書きがBoldenの評価の頭に必ず付いている状態。
指名後電話記者会見の臨んだBolden。
「もうスピードは戻っている」と話した。靭帯が問題なければ、すぐにもチームに貢献が期待される。キックオフリターンでも一回平均30.8yを記録している。Brock Osweiler.のチームメイトでOsweiler.に関しては
「彼は素晴らしい人間だよ。一緒にいてとても素晴らしい人間だ」と話している。

4順全体108番目
C Philip Blake, Baylor 6-3  320
カナダ生まれの27歳。高校三年生までフットボールはプレイしていなかった。ケベックのジュニアカレッジに2年、アメリカにわたりテキサスのジュニアカレッジで1年。その後Baylorへ進み3年間先発センター。Robert GriffinVへスナップを出していた。アスレチックではないため、小さい空間では強いが間があいてアスレチックな選手と対峙すると厳しい。まだあらけずりでテクニック習得にもまだ時間が必要。Broncosの先発C JD Waltonの大学の後輩になる。先発争いとはならず、控えのデプス補強と見られる。
指名後電話記者会見の臨んだBlake。Waltonから2010年に大学のセンターの先発を受けついた。ただし年齢はBlakeが1年と半年上。Waltonは卒業しても助けてくれたという。シニアボウルではガードでプレイしていたため、Gでのプレイも予想される。
「どちらもやったことがあるし出来るよ」とBlake。そうなるとWaltonと争わなくてもよくなる。
「JDはとてもいい奴なんだ。たくさんテクを教えてくれたよ。また彼から学べるね」とBlake。Blakeはカナダのトロント出身だがこれはRT Orlando Franklinと同じ。
Blakeは2011年にカナディアンフットボールのドラフトで指名されている。


5順全体137番目
DE Malik Jackson Tennessee 6-5 270
先日5テクニックのエンドも出来るDT Wolfeを指名したBroncos。今ドラフト2人目の守備ラインでDTでのプレイが多かったJacksonを指名。多くの予想では3-4チームのエンドで指名されるとされていた。いろいろなポジションを経験しているだけに、多様性はある。体のシフトもなめらか。靭帯を切った過去もある。姿勢も高く、大きく力強い攻撃ラインにはコントロールされる。Robert Ayersの控えとして、ローテーションでのプレイが期待される。Tennessee大はAyers、Manning、Britton Colquitt、そしてManningと全米チャンピオン時代に一緒だったAl Wilsonらの出身大学。
指名後電話記者会見の臨んだJackson。大学時代はDTが多かったがJacksonはBroncosからはエンドとして指名されたと話している。
「僕は小さいDTだったからね。エンドはTennesseeに転向する前のUSCでプレイしていたポジション。エンドが気に入っているし、エッジを回るスピードが僕にはある。パスラッシュの知識もあるしね。ただそれでも学ぶことは多い」と話している。Tennessee大出身が多いBroncos。
「家にいるような気持ちになるよ。Robert Ayersと会うことが楽しみだ」と話している。



6順全体188番目
OLB Danny Trevathan  Kentucky 6-0 237
Wesley Woodyardの後輩LB。背が低いタックルマシーン。昨年は144ものタックルを記録。4つのファンブルフォース。ボールキャリアーをサイドラインからサイドラインまで追い掛け回す。身体能力があり、ラレテアルムーブもなめらか。パスカバーもドロップバックにぎこちなさがあるものの積極的。ただし背が低いことで大きな攻撃ラインのブロックに弱い。またプレイを読むことに時間がかかりしばし足がとまる。オーバーパシュートもしがち。大学ではウィークサイドが多かったが本人はストロングサイドも問題ないとはなしている。スペシャルチームでは即貢献できる。
DJ Williamsが開幕から6試合の出場停止で層は薄い。昨年のドラフトから3人目のLB。去年の2人がまったく戦力にならなかったが、Trevathanはいかに。